短刀  銘  播磨守藤原忠國(初代)  (新刀・上作)(業物)

特別保存刀剣鑑定書(昭和61228)

               ¥1.000.000(税込)

金着一重鎺、白鞘付

群馬県教育委員会登録証(昭和40831)

時代・国  江戸初期(350年前)、肥前。

 

法量    刃長27.7(91分半) 反り0.2(7)

      元幅3.17(15) 元重0.68(22)

      茎長12.4(41)

 

形状    平造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、長さもあって重量感のある健全な体配

      である。

 

鍛     小杢目肌頗るよく約み、地沸厚くつき、地景頻りに入り、地沸映り立ち、

      明るい。

 

刃文    小沸出来、匂い深く、互の目丁子乱れ、足長く入り、金筋・砂流し頻りに

      かかり、飛焼ごころもあり、明るい。

 

帽子    乱れ込んで小丸に返り、深く焼き下げて、先掃き掛ける。

 

彫物    表裏に護摩箸を掻き流す。

 

茎     生ぶ、鑢目筋違い、先尖りごころの栗尻、目釘孔2

 

説明    初代忠国は初代忠吉の門人の吉家(のち広貞)の子で橋本姓を冠し、世上橋

      本播磨といい、小城に住した。忠国の代別に関する学説は今日に至っても

      いくつかの説に分かれて論じられており、足並が揃っていないのが実情で

      ある。播磨大掾銘を初代とし、播磨守銘をすべて二代とした説もあるが、

      初代の晩年には播磨守へ転任しているので、播磨守銘には初代作と二代作

      が混在していると考えられる。

      本作は銘の特徴から初代作と鑑したが、いずれにしても初代の後期作か二

      代の代作と鑑ることが出来るもので、両人共に上作・業物刀工として高い

      評価が成されている。

      よく約んだ杢目鍛えに頻りに地景が入り、足の長く入った互の目丁子刃に

      は細かい金筋・砂流しがよく働いており、同作中最高の出来の名短刀であ

      る。


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