太刀  銘  来國光    (古刀・最上作)

35回重要刀剣指定書(平成元年414)

              ¥8,500,000(税込)

金着一重太刀鎺、角口付白鞘付。

 

大阪府教育委員会登録証(昭和60514)

◎時代・国

鎌倉末期(700年前)、山城。

 

◎法量    

刃長62.1(25) 反り1.9(63) 元幅2.55(84)

先幅1.85(61) 元重0.6(2) 先重0.36(12)

鋒長3.25(17) 茎長16.3(538)

 

◎形状

鎬造、庵棟、磨上げながら反りつき、鎬高く、中鋒が延びて姿が良い。

 

◎鍛

小板目肌つみ、地沸細かによくつき、地景頻りに入り、沸映り地斑風に乱れてよく立つ。

 

◎刃文

細直刃調に小足入り、匂深く、沸よくつき、金筋が入って明るく冴える。

 

◎直ぐで入り、先小丸に返る。

 

◎茎

磨上げ、先切り、鑢目勝手下がり、目釘孔2

 

◎説明

来国光は来国俊の子、或は門と伝え、鎌倉後期から南北朝期にかけて活躍し、年紀のある作は嘉暦元年(1326)にはじまり、観応二年(1351)で終わっている。また「古刀銘鑑」には正和二年(1313)の年紀のものを所載しており、正和から観応まで約40年、この間同名二代あったものと思われる。年紀を有する作品が少なく、初・二代をどこで切るかは判然としないが、「古今鍛治銘尽」では初代を元徳・建武頃、二代を康永頃としており、この辺で区切ることがほぼ妥当と思われる。来国光は来国俊と同じく、太刀・短刀ともに上手で、出来の良いものが多く、一派の中にあって最も作域が広い。

作風は大別すると二様あり、一つは直刃あるいは小乱れ調の伝統的な京物の作風、もう一つは相州伝の影響を受けたと思われる大模様の乱れ出来で、沸が強い作風とに分かれる。また太刀の作は本刀に見るように殆んど直刃出来となり、銘文は短刀に比して小振りとなるのが特徴である。

本作は、鍛えは来派の特色とする小板目がよくつんだ綺麗な地鉄を示し、刃文は細直刃ながら刃中よく沸づいて、働きも豊富であり、来国光の見どころがよくあらわれている。(重要図譜より転載)

 

比較的短刀の作品が多い中で、磨上げながら典型的作域の古刀最上作・来国光在銘の太刀は数少なく貴重である。


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