短刀  銘  常陸守藤原信舎作  (古刀~新刀)

信州住 慶長拾貮年二月日

保存刀剣鑑定書(令和2625)

                  ¥売却済

日本刀工辞典古刀篇280頁所載品

黒呂色塗鞘合口短刀拵付

金着二重鎺、白鞘付

 

東京都教育委員会登録証(昭和28213)

◎時代・国  

桃山期(415年前)、信濃。

 

◎法量

刃長29.0(957) 内反り

元幅2.54(84) 元重0.58(19)

茎長10.9(36)

 

◎形状

平造、三ッ棟、身幅・重ね共に尋常で、やや寸の延びた健全なる体配で姿が良い。

 

◎鍛

小板目に小杢目交じってよく約み、流れごころがあり、やや肌立って地沸つき、地景入り、焼出しから映りが鮮明に立ってよく働く。

 

◎刃文

小沸出来、匂口締まりごころに金筋・砂流し掛かり、湾れて互の目交じって直ぐ刃調となり、小足よく入り明るい。

 

◎帽子

直ぐで入り、小丸に品良く返って、先やや掃き掛ける。

 

◎彫物

表は梵字に護摩箸、裏は棒樋を搔き流す。

 

◎茎

生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目筋違い、目釘孔2

 

◎拵

黒呂色塗鞘合口短刀拵。

目貫、金色絵容彫 親子獅子図。白出鮫、小柄・笄、竹細工。

 

◎説明

信舎(のぶいえ)は本国が美濃関の三阿弥派の刀工で、のちに信州諏訪に移り、甲州にても打ったといわれている。

本作はやや寸の延びた健全なる体配で姿が良く、小板目に小杢目が交じってよく約んだ鍛えに地景が入り、鮮明な映りも立って、小沸出来の刃文は金筋・砂流しが掛かって小足入り、よく働いて出来良い。

 

茎には受領銘の常陸守を冠し、信州住の居住地と慶長拾貮年の年紀まで記されていて、資料的にも頗る貴重な作品として、藤代義雄・松雄両先生の著となる日本刀工辞典に所載されている。品の良い黒呂色塗の合口短刀拵が付されている事も好ましい。


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