保存刀装具鑑定書(平成30年8月10日)付
¥270,000(税込)
桐箱・布団付
時代・国 江戸後期(約180年前)、出羽。
法量 竪長さ7.18㎝ 横長さ7.06㎝ 厚さ0.48㎝ 重さ125g
品質・形状 丸形 鉄地 鋤出彫 薄肉彫 片切彫 毛彫 金象嵌 角耳小肉
片櫃孔。
説明 強風に煽られた雨と雲を薄肉彫と毛彫で表現しており、あたかも
龍が降りて来そうな雰囲気がある。
一匹の猛虎がそれを睨みつけているのであろうが、鋤出彫にした
姿態と片切彫・毛彫にした毛並みや金色に光る眼は迫力があって
見事である。
初代赤文は桂野氏で、庄蔵といい、越後村上で寛政元年に生まれ
た。江戸に出て浜野家に学んで庄内藩の抱工となり、明治8年に
87歳で鶴岡にて没している。遊楽斎と号して、龍虎などの動物を
鋤出彫にし、一見粗雑に見えるが、本作のような丁寧で雅味のあ
る作品を遺した優工である。