保存刀装具鑑定書(平成30年5月10日)付
¥500.000(税込)
上製桐箱落込・布団付
時代・国 江戸後期(約180年前)、武蔵。
法量 竪長さ7.43㎝ 横長さ6.9㎝ 厚さ0.43㎝ 重さ94g
品質・形状 鉄槌目地 竪丸形 鋤出高彫 毛彫 金露象嵌 折返耳 両櫃孔。
説明 奈良派の名人土屋安親の優品を義胤が忠実に写した秀作である。
すっきりした竪丸形の中に安親独特のさらりとした地鉄を用い
て、丁寧に鋤出高彫を施している。老松の大きな幹から耳にか
けてゆったりと立ち上がり、肉感のある馬の足もとには繊細な
笹葉が施されている。裏の山水図も長閑な趣がある。
本荘義胤は水心子正秀の一門で、大慶直胤の門人である。特に
刀身彫の名手として定評があり、倶利伽羅や不動明王等が多く、
竜の鱗には彼の特色がみられる。
鐔には唐人物や動植物等も画題に取り上げて作域が広く、技量
が高かった事が伺えるが、作品は数少なく貴重である。