鐔 無銘  林藤八    (糸車透図)(良工)

 

保存刀装具鑑定書(平成20627)

 

                ¥450.000(税込)

上製桐箱落込・布団付

 

時代・国  江戸中期(250年前)、肥後。

 

法量    竪長さ7.27㎝ 横長さ7.03㎝ 厚さ0.55㎝ 重さ90

 

品質・形状 菊花形 鉄磨地 地透 丸耳 両櫃孔。

 

説明    菊形に糸車を透かしていて、糸は櫃孔を形作る線より太く表現されて

      力強い。透かしも垂直に彫下げ、小判形の切羽台も藤八独特の形であ

      る。

        藤八は林家三代目で、享保八年に生まれ、寛政三年に69歳で没して

      いて、製作期間が長く、残された作品は比較的多い。祖父である又七

      に規範をとって林の作風を樹立した作者であり、この作風は五代の又

      平や神吉へと引き継がれていった。

        藤八の時代はどの金工の作品を見てもやや小振りとなっていき、時代

      の要求するもので、仕方のないことであろう。また、藤八には在銘の

      作品はほとんど残されていなく、資料的には三点のみである。

        小振りながらよく又七の作風を踏襲した優鐔である。


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