「西垣」(伊藤満著)所載
¥300,000(税込)
上製桐箱落込・布団付
時代・国 江戸初期(約330年前)、肥後。
法量 縁長さ4.02cm 縁高さ0.84cm
頭長さ3.34cm 頭高さ0.86cm
品質・形状 縁 鉄地 太鼓形 金銀布目象嵌 真鍮据文 毛彫。
頭 鉄地 棗形 金銀布目象嵌 肉合彫。
説明 二代西垣勘四郎の縁頭で、縁と頭の素材は同じ鉄地であるが、図柄が異なり、
取り合わせて拵に用いられたものである。肥後では茶道の道具の取り合わせ
の影響からか素材や図柄の異なった縁と頭が用いられることが多い。
「西垣」の解説では「これも西垣得意の図で、初代にもある。初代との違い
は、苫舟の構造が写実的になることと、仕事の手際が良くなることである。
縁の裏側も干網と千鳥が、絵画的にていねいに表現されている。頭は桐の図
であり、取合わせである。桐に残る細かい布目はこの作品が二代であること
を物語っている。」と賞賛されている。
ていねいな仕事の中にも古風に見える優品である。