保存刀装具鑑定書(平成27年3月4日)付
¥150,000(税込)
上製桐箱落込・布団付
時代・国 江戸後期(約230年前)、武蔵。
法量 竪長さ9.78㎝ 幅1.47㎝ 厚さ0.51㎝
品質・形状 四分一磨地 片切彫 毛彫 裏時雨鑢。
説明 福禄寿とは七福神の一つで、道教の願望である、幸福、封禄、長寿の三徳を具現化したものである。中国では、鶴・鹿・桃を伴うことによって福・禄・寿を象徴し、コウモリ・鶴・松によっても表現された。福禄寿は、背が低く、長頭で長い髭をはやし、杖に経巻を結び、鶴を伴っているとされていて、本作はまさにその典型像である。
古川常珍は横谷宗珉門下の古川元珍の実子である。親子共々、片切彫に実力を発揮した上工で、師の宗珉に迫るとも言われている。本作はまさにそのような作品で、構図はもとより、鶴の羽毛や髭、鹿の毛並みなどの柔らかい表現はさすがである。