保存刀装具鑑定書(平成15年4月15日)付
¥1,300,000(税込)
上製落し込み桐箱・布団付
時代・国 江戸中期・山城。
法量 小柄 長さ9.75㎝ 幅1.5㎝
笄 長さ21.2㎝ 幅1.26㎝
目貫 表長さ3.02㎝ 裏長さ2.92㎝
品質・形状 小柄・笄‐赤銅魚子地 金紋 高彫 毛彫 裏哺金。
目貫 ‐金無垢地 容彫 毛彫。
説明 光孝は後藤宗家十二代光理の子で、享保六年に江戸京橋の後藤本邸で生まれ、
はじめ源之丞といい、光成と工銘を名乗った。兄光佐が病弱のため、父没後の
寛保二年五月三日に慣例に従い将軍吉宗に謁見を許され、宗家十三代の家督相
続を許可された。山城国で二百五十石二十人扶持を支給され、四郎兵衛を襲名
し光孝と改名した。以後四十二年間にわたり一門を統轄して後年に延乗と法号
を称し、天明四年九月十八日、六十四歳で没した。
本作は後藤家彫の典型作で、上質の赤銅魚子地と金無垢の舞鶴の彫技はさすが
であり、揃いの三所物はその品格を一層高めている。先祖の作品に対する極め
物の小柄や折紙の発行も多くこなしている中で、自身の仕事にも入念作を心掛
けた事は想像に難くない。特に三所物は贈答用としても需要が多く、中でも舞
鶴は縁起物として最高であったと思われる。