特別保存刀装具鑑定書(平成30年8月10日)付
¥450,000(税込)
上製桑縁付大小桐箱・布団付
◎時代・国
江戸後期(約180年前)、長門。
◎法量
(大)竪長さ7.58㎝ 横長さ7.32㎝ 厚さ0.55㎝ 重さ128g
(小)竪長さ7.27㎝ 横長さ6.97㎝ 厚さ0.55㎝ 重さ126g
◎品質・形状
竪丸形 鉄地 肉彫地透 金象嵌色絵 肉彫耳。
◎説明
荒れ狂う波涛に姿態をくねらす龍は力に溢れ、まといつく金色絵の火焔はまばゆく、飛沫の金象嵌がきらめいて、彫りは耳にまで及んでいる。迫力のある波龍図の大小鐔で、献上品と思われる出来の優れた入念作である。
豊章は岡本源之允といい、知賢の子で、文政五年に家督を相続した。長州藩の抱工で、嘉永年間には主家へ献上品を製作している。
龍のほかに牡丹などの草花図を彫った鉄鐔もあり、兄弟の燕里や豊信、同門の光髙などと共に活躍した巧手である。