脇指  銘 於南紀重国造之    (新刀・最上作)(良業物)

61回重要刀剣指定書(平成271020)

                  ¥4,800,000(税込)

青貝七五三笛巻塗鞘小さ刀拵付

 

村長賀師御鞘書付

刀影摘録神津伯押形(937)所載品

山内侯爵家伝来

金色絵二重鎺、白鞘、大名物木綿うこん染白鞘袋付

時代・国  江戸初期(400年前)、紀伊。

 

法量    刃長39.0(129) 反り1.0(33)

      元幅3.0(99) 元重0.7(23)

      茎長12.15(4)

 

形状    菖蒲造、庵棟、身幅広く、寸延び、鎬地を削いで鎬筋高く、重ね薄く、先反り

      のついた健全な体配である。

 

鍛     小板目に板目・杢交じり、総じて頗るよくつみ、地沸微塵に厚くつき、細かい

      地景が頻りに入り、かね冴える。

 

刃文    広直刃調、上に行くに従い徐々に焼幅を広げ、小互の目・表中程に喰違いごこ

      ろの刃交じり、足・葉入り、匂深く、微細な刃沸がむらなく厚くつき、細かい

      金筋交じり、匂口明るく冴える。

 

帽子    湾れ込んで、直ぐ調に焼詰め、煙ってやや掃き掛けて金筋入る。

 

彫物    表裏に二筋樋を掻き流す。

 

茎     生ぶ、先浅い栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔1

 

拵     青貝七五三笛巻塗鞘小さ刀拵。鐔、赤銅波地金色絵菊桐紋三枚赤銅覆輪。目

      貫、赤銅魚子地金色絵壺笠桐紋。縁頭、赤銅波地金色絵。四分一魚子地鐺。

      黒出鮫、茶色糸下緒、小柄欠。

 

説明    新刀最上作の南紀重国は、本国は大和で手掻派の末葉といわれ、慶長年間に徳

      川家康に仕えて駿府(現静岡市)で作刀し、その後、元和五年徳川頼宣が紀州和

      歌山へ移封の際に従って移った。作風は大別して二様あり、その一つは、のた

      れに互の目を交えた乱れ刃で、相州上工、就中、郷()に私淑したと想われる

      もの、他は当工の御家芸ともいうべき大和手掻派の作風を継承した直刃を焼い

      て、包永を彷彿とさせるものである。

      この脇指は、身幅が広く寸が延びた慶長新刀期の姿形であるが、先反りが目立

      つところに本工の特色が示されている。また、よく錬れた地鉄には部分的にせ

      よ横に間延びした杢目を交え、加えて相州伝に分類できる刃文は上に行くに従

      い刃幅を広げるなど、地刃に本工の手癖が確認できる。さらに表中程の喰違い

      風の刃、また帽子は明らかに焼詰めるなど祖法大和伝の要素を加味した同工特

      有の見どころも併せ持っている。地刃共に明るく冴え渡り、重国の真価が遺憾

      なく発揮された作位の高い優品である。

      因みに、「之」の字形が通常と異なるが、一説では元和末頃から寛永の初めに

      かけての作と言われ、僅かな数しか確認されていないこの手の銘は常の棟寄り

      ではなく、中央付近に位置するなど、資料的にも貴重な一口である。

                                (重要図譜より転載)

 

      尚、御鞘書の今村長賀氏は「今村押形」を執筆し、中央刀剣会の発足にも尽力

      して、旧宮内省の御剣係等も拝命された名声高い鑑定家であり、所載本の著者

      である神津伯氏の師匠でもある。

      また、神津伯氏も現代日本における刀剣会の重鎮であった本間薫山・佐藤寒山

      両博士の師匠にあたる偉大な鑑定家である。

 


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