短刀(寸延び)  銘  安吉    (古刀・上々作)(業物)

29回重要刀剣指定書(昭和57128)

                ¥4,000,000(税込)

本間薫山先生御鞘書付

金着二重鎺、白鞘付

東京都教育委員会登録証(昭和3176)

◎時代・国

南北朝期(670年前)、長門。

 

◎法量

刃長31.1(126) 反り0.2(7)

元幅2.75(91) 元重0.46(15)

茎長10.6(35)

 

◎形状

平造、三ッ棟、身幅広く、寸延びて、浅く反りつき、重ね薄い。

 

◎鍛

板目に杢目よく約み、流れ柾など交じり、肌立ちごころに地沸つき、地景頻りに入り、刃寄りに直ぐ映り立つ。

 

◎刃文

小のたれ調に互の目交じり、足よく入り、小沸つき、細かな金筋・砂流し頻りにかかり、明るい。

 

◎帽子

のたれ込んで、突き上げて先丸く、やや深く返り、いわゆる地蔵帽子となる。

 

◎茎

生ぶ、先栗尻、鑢目筋違い、目釘孔1

 

◎説明

 

安吉は「正宗十哲」の一人である大左、すなわち左衛門尉安吉の子で、大左が安吉を名乗ったとすれば、大左は長州安吉の前身であったとも考えられる。現存する

有銘の作に太刀は皆無で、平造の大振の短刀或いは小脇指が現存している。

本国は筑前で、のち長門に移住した為、長州左の名があり、安芸小春にても造った。

初め南朝年号を用いていたが、のちに北朝年号に替えられており、長州における周囲の事情とも考えられる。

 

本作も重ねが薄い寸延び短刀で、肌立ちごころに地景が頻りに入り、刃寄りに直ぐ映りが立って、小沸出来の互の目に足がよく入り、細かな金筋・砂流しが頻りにかかって、地蔵帽子となっている。左安吉の特色をよく示した佳品で、地刃の保存がよく、茎の銘文も鮮明である。(重要図譜より抜粋)


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