刀 銘 美濃国御勝山麓住藤原永貞  (新々刀)

文久三年八月於東都作之

50回重要刀剣指定書(平成161015)

6,500,000(税込)

新々刀大鑑巻之1(259)所載。

朱呂色塗鞘打刀肥後拵付

銀台金着下蓋桧垣鑢上蓋牡丹祐乗鑢付二重鎺、白鞘付

愛知県教育委員会登録証(昭和2645)

時代・国  江戸末期(157年前)、美濃。

 

法量    刃長77.3(255) 反り1.6(53)

      元幅3.37(111) 先幅2.5(83)

      元重0.81(27) 先重0.48(16)

      鋒長5.15(17) 茎長24.7(815)

 

形状    鎬造、三ッ棟、身幅広く、元先の幅差さまで開かず、身幅の割に鎬幅広く、重

      ね厚く、踏張りごころがあり、反り深めにつき、長寸で大鋒の豪壮なる体配で

      ある。

 

鍛     板目約み、杢・流れ肌交じり、地沸厚くつき、地景よく入り、明るい。

 

刃文    互の目乱れに大互の目・頭の丸い互の目など交じり、華やかに乱れ、足・葉盛

      んに入り、匂深く、沸厚くつき、荒めの沸を交え、砂流しかかり、総体に長い

      金筋・沸筋入り、僅かに棟を焼き、匂口明るく冴える。

 

帽子    浅く湾れて大丸ごころ、先掃き掛け、表は返りが断続的に繋がり、裏は長く返

      り、棟焼きに繋がる。

 

茎     生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目化粧付大筋違、目釘孔1

 

拵     朱呂色塗鞘打刀肥後拵。

      鐔、鉄地 泥障形 鋤出彫 毛彫 銀布目象嵌 両櫃孔 丸耳 手抜孔付

      菊花図。 

      縁 銀地 高彫 毛彫 波図。 頭、銅地 高彫 金象嵌 蛸図。 

      目貫、銀地 容彫 金色絵 二双蟹図。鞘金具、銅磨地。

      鐺、鉄磨地 金色絵 猪目に三蓋菱透。茶革平巻。銀無垢縄目切羽付。

      茶革下緒付。

 

説明    永貞は、本名を松井治一郎と称し、文化六年、美濃国不破郡(現在の岐阜県足る

      い町表佐)に松井直三郎の子として生まれた。永貞は一時、紀州徳川家の御用鍛

      冶として紀州に移住したと伝えられ、また万延元年頃には伊勢国田丸において

      も鍛刀した。その後文久二年頃、江戸青山に住して作刀し、明治二年、六十一

      歳で没したといわれる。なお銘文に見られる「御勝山」は垂井町表佐が北に位

      する地であり、その辺を「御勝山麓」といったものと思われる。

      本刀は、大鋒の豪壮な体配を見せて、互の目乱れに大互の目・頭の丸い互の目

      等が交じり、華やかに乱れ、足・葉盛んに入り、匂深で、沸が厚くつき、荒め

      の沸を交え、金筋・沸筋・砂流しがかかるなどの出来口をあらわしている。鍛

      えが明るく、焼刃は大模様に華やかに乱れ、匂深で、沸が厚くつき、刃中もよ

      く働いており、匂口が明るく冴えている点が特筆される。作風が清麿一門を彷

      彿させる出来であることから、江戸で信秀あたりに影響を受けた可能性も考え

      られる。本刀は、永貞の作刀中でも最も華やかな出来で、豪壮な体配と相俟っ

      て迫力がある。同作中の快心の一振である。(重要図譜より抜粋・加筆)

 

 

 


NEWS

刀剣の販売・買取・下取・無料評価・鑑定・研磨・工作等、日本刀に関する全てのご相談に応じます。お気軽にお問い合わせください。

商品案内

◆刀剣の販売

※日本刀は所有者変更届を教育委員会へ提出するだけで、どなたでも自由に所持できます。

◆刀装具の販売

◆武具・その他