刀  銘  筑州山王住宗勉作    (無鑑査刀匠)

平成二二年正月日

             ¥1,200,000(税込)

金着二重鎺、白鞘付

 

福岡県教育委員会登録証(平成4116)

◎時代・国

現代(31年前)、筑前。

 

◎法量

刃長75.6(2495) 反り2.0(66)

元幅3.4(112) 先幅2.51(83)

元重0.76(25) 先重0.55(18)

鋒長4.24(14) 茎長23.4(772)

 

◎形状

鎬造、庵棟、身幅頗る広く、重ね厚く、元先の幅差さまで開かず、反り高く、ややふくらの枯れた鋭い体配で姿良く、中鋒となる。

 

◎鍛

小板目に小杢目肌頗るよく約み、地沸厚くつき、地景頻りに入り、明るい。

 

◎刃文

互の目丁子乱れ、足よく入り、小沸よくつき、細かい金筋・砂流し頻りにかかり、華やかに明るく冴える。

 

◎帽子

乱れ込んで小丸に返り、金筋からんで掃き掛ける。

 

◎茎

生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下がり、目釘孔1

 

◎説明

宗勉刀匠は昭和2年の生まれで、18歳の時に実父宗正光を師として刀鍛冶の道に入り、師の目指した虎徹風を自らも踏襲していたが、その後清麿風の作域に挑戦して、これを見事に成功させ、やがて「清磨の宗」と異名をとるほどになった。また助広風の涛瀾刃にも挑戦し、その達成度の高さが認められて平成2年に無鑑査刀匠となった。これにより遂に江戸期を代表する虎徹・清麿・助広の三名工の作風を手中に納め、まさに創意に基づく現代の名工としてその名を馳せた。しかし元来から試みていた長船長光・一文字等の古作への思いも捨てきれず、その再現を目指して研究を重ねていたが、2015(平成27)に惜しまれつつも鬼籍に入られた。

 

本刀はまさに古作一文字と清麿の作風を合体させたような目の醒める出来映えで、宗勉刀匠が無鑑査になられた直後、65歳頃の技量が横溢した時期に製作された優刀である。    


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