刀  銘  泰龍斎宗寛造之    (新々刀・上作)

藤原姓春日氏景定十世之末孫同苗行守依求鍛之

安政六年五月日

61回重要刀剣指定書(平成271020)

             ¥6,000,000(税込)

田野辺探山先生御鞘書付

金着一重鎺、白鞘付

東京都教育委員会登録証(昭和28325)

◎時代・国

 

江戸末期(162年前)、武蔵。

 

◎法量

 

刃長74.7(2465) 反り2.0(66) 元幅3.4(112)

先幅2.8(93) 元重0.86(28) 先重0.66(22)

鋒長6.9(228) 茎長23.0(759)

 

◎形状

 

鎬造(中程より上の鎬地を削ぐ)、庵棟、身幅一段と広く、元先の幅差さまで目立たず、鎬幅広く、鎬地を削いで鎬高く、重ね頗る厚く、踏張りごころがあり、反りやや深くつき、大鋒となって長寸で、豪壮な体配である。

 

◎鍛

 

板目に流れ肌を交えて処々肌立ち、地沸厚くつき、地景よく入り、淡く乱れ映り立つ。

 

◎刃文

 

小互の目に小互の目丁子・尖り刃・角張る刃など交じり、総じて小模様に乱れ、足よく入り、匂い勝ち小沸つき、処々荒沸を交え、細かに砂流しかかり、匂口明るく冴える。

 

◎帽子

 

やや焼き深く、乱れ込んで丸く、長く返って寄る。

 

◎彫物

 

表裏に薙刀樋と添樋を角止めにして、薙刀樋中に表は倶梨伽羅、裏は素剣の浮彫があり、濃密で上手な入念作である。

 

◎茎

 

生ぶ、先刃上がり栗尻、鑢目筋違に化粧鑢、目釘孔2

 

◎説明

 

宗寛は、文政初年に大野平蔵の子として奥州白河城下に生まれた。鍛刀の師は固山宗次である。彼の作刀は、天保の末年頃から始まるが、その後の作品に、阿武隈川宗寛と銘するものがあって、生まれ故郷の阿武隈川を姓として用いている。泰龍斎の号を常用し出したのは安政元年頃からで、江戸での住まいは深川箱崎であり、嘉永初年頃から下総国古河藩の抱え工となったようである。銘を初めは楷書体で切るが、安政48月頃から隷書体に改めている。明治に入っても作刀しているが、廃刀令後は見られず、明治16123日に没している。

 

本刀は手持ちがずっしりと重い新々刀期の豪壮な姿に、刃文は同工が得意とする多様で小模様な刃が連れた後期作の特徴を示しており、加えて表裏に濃密な刀身彫が施されており、宗寛の高い技量が遺憾なく発揮された一作である。(重要刀剣図譜より抜粋)

 

田野辺探山先生の御鞘書にも「彫モ同工ノ手而巧技也蓋 同工ノ最高ノ水準ヲ示ス代表作ナラン」と称賛されている。


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