刀 無銘  青江    (古刀・上々作)(大業物)

21回重要刀剣指定書(昭和4831)

                 ¥4.200.000(税込)

本間薫山先生「土佐山内家旧蔵」の御鞘書付

金着二重鎺、白鞘付

新潟県教育委員会登録証(昭和26331)付

時代・国  南北朝期(650年前)、備中。

 

法量    刃長63.5(21) 反り1.8(6

      元幅3.4(112) 先幅2.7(89

      元重0.72(24) 先重0.52(17) 

      鋒長5.23(173) 茎長18.2(6)

 

 

形状    鎬造、丸棟、身幅広く、元先の幅差がさまでひらかず、身幅の割に重ね薄

      めで、中反りがついて姿が良く、大鋒となる。

 

鍛     板目に杢目交じり、肌立ちごころによく約み、地沸つき、地景入り、大き

      く乱れた地斑映りが鮮明に立つ。

 

刃文    逆丁子乱れが華やかで、足・葉・逆足等よく入り、飛焼・湯走り等かかり、

      匂い深く小沸つき、金筋・砂流し頻りにかかり、明るく冴える。

 

帽子    直ぐ調に小さく乱れて金筋・砂流しかかり、先小丸に尖りごころに返り、

      やや掃き掛ける。

 

彫物    表裏に棒樋を掻き通し、指表茎に添樋の跡が残る。

 

茎     大磨り上げ、先一文字、鑢目切、目釘孔2

 

説明    11世紀初頭の往来物『新猿楽記』は、諸国の名産物を列記する中に「備中

      ノ刀」を挙げている。これより二世紀の後、その高い評価を受け継ぐ青江

      派の刀工が登場し、高梁川下流域を中心に繁栄した。彼らのうち鎌倉時代

      中期頃までのものを古青江、それ以後南北朝期にかけてのものを青江と汎

      称し大別している。その作風は古青江には、小沸出来で、匂口のやや沈ん

      だ直刃仕立てに小乱れを交えたものが多く、鎌倉時代後期になると沸づき

      が穏やかとなり、さらに南北朝期のものは、匂口がしまり、明るく冴えた

      出来口を見せるようになる。(重要図譜より抜粋)

      この刀は南北朝期の青江派の特色が顕著に表示されており、身幅広く、大

      鋒の刀姿は堂々としており、逆丁子に逆足の入った華やかで冴えた刃文と

      相俟って、一層の迫力感を増している。尚、青江派の刀工は個銘の判別は

      難しく、本刀は「青江」と極められているだけであるが、作風や出来口よ

      り判して、古刀・上々作に位する「次吉」や「次直」あたりの会心作の一

      振ではないかと思われる。

 

備考    本間薫山先生の御鞘書には「備中國青江 大磨上 刃長二尺一寸有之 土

      佐山内家旧蔵 昭和癸卯年仲秋依福田勲兄之嘱 薫山(花押)」とあり、土

      佐山内家旧蔵である事と共に、昭和の大愛刀家であった福田勲氏の旧蔵で

      ある事も記されていて貴重である。


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